System76のPCは買いか?

そもそもSystem76ってなに?

多分100人に聞いたら99人がナニソレ? と思うことでしょう。System76とは、アメリカのパソコンメーカの一つです。
パソコンといえばMacだったりWindowsだったり、まあ色々なOSやメーカの名前が浮かぶでしょうが、このSystem76が面白いのはPop!_OSという自社開発のLinuxディストリビューションを持っていることなんですね。

車に例えるとLinuxというのはエンジン的なカーネルがあって、ガワを色んな人達や企業が思い思いに作ってRHELとかUbuntuとかCentOSとかユーザが車として運転できる代物を作ってるんですね。それがLinux OS。
じゃあPC本体はサーキットなのか? ううむ、わけわからんくなってきた。

とにかく自分たちでPC作るわOS作るわで凄く尖ってて面白い会社がSystem76なわけです。

System76の何が面白い?

面白いところは色々あるんですが、まず自社でOS開発してるところが面白い。
https://pop.system76.com/

↑一度見てみてください。普通のPCにもインストールは出来ます。別にSystem76のPCじゃなくてもOK。
名前の通りPopな外観でとっつきやすい。ただし日本語IMEは入ってないので自分でなんやかんやする必要あり。

次にメンテナンス性の良さが大きい。
普通のラップトップなんかは小さくするために修理のしやすさを犠牲にしていたりもするわけですが、System76は「修理する権利」の擁護を前面に打ち出しています。なので、大抵のパーツは自分で交換が出来ます。
メーカに送って高い修理費を払う必要もありません。

あとAMD系以外のCPUを使用しているPCではキーボードを自由にカスタマイズできます。
DvorakでもColemakでも何でもありですね! なお、私はRyzen CPUを使用しているのでカスタマイズ性の恩恵には預かれていないです。
そのかわりLinuxとしてxmodmapを使ってキーボードのカスタマイズをしてColemakキーボードとして使っています。

System76のここがダメ!

そんな面白PCメーカですが、いいことばっかりじゃありません。

アメリカンな仕様のPCなので、まずコンセントが合いません。3ピンタイプのコンセントとなりますので、対応するコンセントが用意出来ない場合はアダプタを用意する必要があります。

先述の通り日本語にデフォで対応しているわけではないのでIMEは自分でインストールする必要があります。IME? なにそれ? な人はすみませんが回れ右することをおすすめします。

次に無線の問題があります。日本国内でWiFiを使うのであれば技適マークのついた無線モジュールでなくてはなりません。
私の使っているPangolinではMT7921KというMediaTek社製のWiFi/Bluetoothモジュールが付いてきます。
コレ、System76の公式ホームページのマニュアルやネットに出回ってる画像では分かりにくいんですが技適マーク付いてます。裏側に。

ただし、System76がリリースしているPCに付いている無線モジュール全てに技適マークが付いているかどうかはわかりません。
付いていない場合は自分で部品を交換する必要があります。

結論:玄人志向でめんどくさいけど魅力的!

そんな感じでやや面倒な点が目立つものの自分で問題の解決に当たれる人ならばSystem76のPCを買ってみるのも十分にアリなんじゃないでしょうか。

なお、私はパネルを開いたところ、内部のプラスチック部品が折れているのを発見してアメリケンクオリティをひしひしと感じてしまいました。


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