読書:とにかく仕組み化

ネットで話題になっていたので読んでみました。
ざっくりと全体を読んでみた感想としては「あるべき理想のシステムはこうだ! バーン!!!」みたいな内容ではなく、テーマ別に現状から少しずつ良くして行くにはどんなところに意識を向ければいいのか、というのを紹介している本のように感じました。

内容が「仕組み化」に関わる本なだけに複数人以上の部下を抱える社会人向けの内容です。新卒の人がこれを読んで学んでも(無駄にはなりませんが)実践しようとした場合さぞかし煙たがられること請け合いです。人を責めるなぜなぜ分析をやるような会社だったらとっとと辞めましょう。なぁに、まともな会社は沢山あります。

ただし多少なりとも業務のルール作りに関わる人。部下を抱える人にはお勧めです。ただ、大事なのはこの本の内容が「ある程度のホワイト企業を前提としている」という点です。ビッグモーターを綺麗なビッグモーターにする方法は書いてありません。綺麗な湖に降りたって自分も湖も綺麗にしましょうという話です。腐っている会社を良くする仕組みなどありません。健康な歯を削って小銭を稼いでいる某歯医者グループのように金儲けそのものが理念の場合はどうしようもありません、逃げましょう。

まとめるとこうです。

  • 今の勤務先がある程度ホワイトである
  • 自分には部下がいる
  • 現状を改善する意志がある

こんな人にはお勧めの本と言えるでしょう。
古典的なビジネス書と内容が被る点もあるかもしれませんが、今話題の書籍ということで一度手に取ってみるのもよろしいのではないでしょうか。


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